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2009.10.18 (Sun)

大腸ガンの術後 その2

10月10日に高知県立県民文化ホールで開催された
日本消化器病学会主催の公開市民講座「消化器がん 手術のあとはどうなるの?」の概要についてでありまして,今回は全4話の最終回です。


今回は「質疑応答」です。
本講座が消化器がんについてなので,大腸ガン以外の質疑応答もありますが
大腸ガン患者以外でも参考になる事も多いので,記載しております。



質疑 1
64歳の女性
Q
10年前から軟便時に便が下着に付着する。
A
漏出性便失禁の症状
原因で一番多いのは,内括約筋が弱って直腸内の粘液が漏れるというもの。
場合によれば,粘膜脱というもので,直腸の粘膜が少し緩んで排便時に肛門から出て,その粘膜についている粘液や便が下着に付く。いずれも診察をしてみないと原因は分からない。


質疑 2
48歳の男性
Q
直腸ガンRbの術後1年になりますが,切迫性頻便があります。
今後回復していく可能性はありますか。治療方法はありますか。
A

術後1年となると,有る程度症状が落ち着いて来ている頃。
1年くらいで急速に良くなっていき,3年位まではだらだらとちょっとずつ良くなっていく。
3年を越えればそれで症状は固定することが普通。
便はS状結腸に溜まってから直腸に行くが,手術で直腸を切除しているのでストレートに肛門近くまで便が行くため,便意切迫は避けられない。
手術をする前には,そのことを考えて肛門を残すか人工肛門にするかを検討する必要がある。
術後の管理としては,便をわざと便秘側に傾けて便意逼迫になる頻度を減らすという方法もある。


Q
盲腸ガンのステージ3aで手術をして術後にTS-1を服用中。
FOLFOXが良いと聞いたのですが,その必要ないのでしょうか。
A

術後化学療法としてFOLFOXは認可されていない。日本では内服がメイン。


30代女性
Q
胃ガン全摘出の手術後に腸閉塞を発症。なりにくくする注意。
また術後何年経っても腸閉塞になる可能性があるのでしょうか。
A

腸閉塞になるかどうかは,胃の下にカーテンのような形をした大網(たいもう)を残せるかどうかに掛っている。
胃ガンの手術が原因で腸閉塞の手術をした例はここ数年ではないので,そう多い発生率ではない。
腸閉塞の手術をすることにより新たな腸閉塞を招くことになるので,出来るだけ手術を事が必要。
開腹よりも腹腔鏡手術の方が腸閉塞となる確率は少ない。
たぶん開腹手術を行い,傷跡に腸が癒着したものと思われるが,基本的に腸閉塞は小腸で起こるので,こんにゃく,わかめ,たけのこは注意。良く噛んで食べること。

今後続くかどうかについては,そもそも手術で切った傷が治るのは,傷口が癒着して治るものであるから,腸閉塞(症状)した場所の癒着が外れるということは,原理的には考えられない。
症状として現われるかどうかである。


Q
胃の全適の後TS-1を服用していたのですが,副作用が激しくて服用を中止しました。
副作用の強さ=効き目ではないということですが,このまま何もせず様子を見て良いのでしょうか。
A

副作用の現れ方と効果は切り離して考える必要がある。
副作用が強いからよく効く薬だとか,強い薬だということと思われている人もいますが,
一概にそうは言えない。
副作用,効果は患者の薬に対する感受性で現われるもの。
ある方は副作用が無くて薬がよく効く人がいて,また逆の人もいる。
その方に合った用量設定だとか,投与期間設定が必要となってくる。
胃ガンには4系統の薬があるので,違うやり方を考えるのも一つのやり方。


Q
肝臓ガンのステージ3で手術を受けたが,抗癌剤を使っていないが大丈夫か。
A

肝臓ガンはともかく肝機能を維持するということが最重要。
それが再発率を抑制するための最善の方法と考えている。
肝臓機能回復にはインターフェロン等あるのでそういうことを十分やっていただくということ。
保険非適用だが肝切除が出来ない場合の非切除の場合の抗癌剤というのが出てきている。
欧米みたいに手術後に使われだすことは期待されている。
効果も良いのだが副作用も強い。今後に期待。


私にとっては,ちょっと辛い回答もありましたが,今後の身の振り方を決めるにあたり
大いに参考になり,受講して良かった講座でした。




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07:00  |  直腸ガン-術後1年~2年  |  TB(0)  |  CM(10)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

■レポート

anjazzさん、御忙しいなかレポートどうもありがとうございます
参考になりました

まだ僕は一日10回程度の段階ですが(たまに20回になる日もありますが)
3年ぐらいの間に一日5回程度になるのだったら
自分としては十分許容できるレベルです

直近の傾向としては午前中に5回ぐらいまとまってトイレへ行き
午後は回数が減るという感じです
この傾向が固定してくれればさらに活動範囲が拡がりそうです
最近はホームセンターへ頻繁に行っていろいろと
組み立てたり庭へ入ったりと秋を結構楽しんでます

家に居ながら貴重な講演会の御話を知ることができて
本当に助かります ご無理されない限りで
今後ともよろしく御願いします






metheny |  2009.10.18(日) 18:14 |  URL |  【コメント編集】

■re:レポート

こんばんは,methenyさん。

今日はタイプ4の快便だったので,2カ月ぶりに散髪に行くことが出来ました。
なかなかお腹の調子とタイミングが合わず散髪に行けなくて,かなり髪が延びていたので,気持ち良いです。

前の記事で書いておりますが,骨盤底筋とか括約筋を締める訓練は
頻便対策に効果があるのですが,講義で3年以後回復はないと言っているのは,
3年以内に訓練をしていない人はその後もしないからだと思います。
逆に言えば,3年以内に十分な訓練をすれば効果が出やすいと受け取ることも出来ると思います。
とか言っていますが,私はなかなかリハビリを続けることが出来ていません。
anjazz |  2009.10.18(日) 22:32 |  URL |  【コメント編集】

■こんにちわ

レポート大変興味深く読ませていただきました ご苦労様でした 父ですが ストーマ周辺の肌荒れも治り 便漏れもなく 装具交換も三日に一度に落ち着きました anjazzさんを初め アドバイスして頂いた みなさんのお陰です ありがとうございました それと今日 術後の病理検査の結果を聞いて来ました 術前放射線 科学療法により リンパ節転移が消えていたそうです これは anjazzさんの場合と同じなのかなと思ってます ただ父の場合 放射線 科学療法前はリンパ節転移が何箇所かあったと思われるので再発を抑える為 明日から抗がん剤を服用する事になりました 半年間との事なので 人工肛門閉鎖が先に延びる事になりそうです これからも不安な事や分からない事あったら anjazzにお聞きする事があると思います その時は また宜しくお願いします
カズ |  2009.10.20(火) 13:53 |  URL |  【コメント編集】

■re:こんにちわ

こんにちは,カズさん。

お父さんのストーマ周辺の肌荒れが落ち着いて良かったですね。
複数のリンパ節転移の術後でしたら,抗癌剤半年が標準治療なので,まだもう少し頑張らないといけないですね。
でも,慣れれてきて交換サイクルが4日に1回とかなってくると,また楽になりますよ。
anjazz |  2009.10.20(火) 17:36 |  URL |  【コメント編集】

ここまで具体的で詳しい講座は、少ないかと思います。
とても参考になりました。
永久ストーマですが、肛門から直腸の下の方は少し残っています。
結腸の所にストーマがあるので繋がってはいません。
朝食後、普通の人が便意を催すように、今にもバナナ状のが肛門から出て来そうな感じの便意を感じます。
もちろんでる訳ではなく、トイレでウォシュレットで水をかけると治まります。
これって、どこの神経が感じているのか、と不思議です。
コニまま |  2009.10.20(火) 20:17 |  URL |  【コメント編集】

こんばんは,コニままさん。

直腸ガンの手術した者にとってはまたとない興味深い講座でして,参考になったという言葉に高速道150km飛ばして聴講に行ったかいがありました。

事故で足を失った人が,指先が痒い感覚を覚える事があるという話を聞きますが,そんな感じなんでしょうか,不思議ですね。

anjazz |  2009.10.20(火) 21:41 |  URL |  【コメント編集】

■こんばんは

anjazzさんのレポートとても興味深い内容で大変参考になりました。
遠くまで聞きに行かれてお疲れだったことでしょう。ありがとうございました。

私も今は体調に合わせながら仕事をがんばっています。
長年してきた仕事なので(事務を一人で任されているため時間は自由になり助かっています)
何か打ち込めるものがあると励みにもなります。

季節の変わり目なのか、抗がん剤の副作用なのか、時々頭痛・吐き気がする時がありますが
そんな時は友人とお喋りしたりガーデニングや散歩などしてのんびり過ごしています。

副作用の現れ方や効果も人それぞれなんですよね。

今後の再発を考えた場合、大学病院などはFOLFOXをすすめるみたいですが・・・
副作用がどのくらい出るか心配です。
抗がん剤(現在 UFT、ユーゼルを服用中)を代えて効果があればいいのですが・・・

また参考になる記事などありましたらお知らせ下さいね。
朝夕冷え込みますがanjazzさんもご無理をされないようにお仕事頑張ってくださいね。

ふみふみ |  2009.10.22(木) 18:30 |  URL |  【コメント編集】

■re:こんばんは

こんばんは,ふみふみさん。

術前は,放射線照射とUFTを5投2休で4週続けていました。
副作用は,放射線照射による肛門周辺の痛みだけで,抗癌剤に起因する副作用は全くありませんでした。

直腸のガン縮小と,リンパ節に転移していたガンも消失していたので,十分効果はありましたので,先日の講習で言っていた副作用の有無と効果の有無は関係ないということを身をもって感じています。

副作用が無くて効果が有るのが最適なのですが,こればかりは人によるみたいなので,あまり体験者の意見は参考にならないかもしれませんね。

吐き気や頭痛は非常に嫌なものですね。
でも,再発を考えると我慢しなければならないのでしょうかね。
辛いところですね。

昨夜24時にオリオン座の流星群を見るためにベランダで夜空を眺めていましたが,結構冷えてきたので,結局流星は見つけられず数分で部屋に帰ってきました。

ふみふみさんも,体を冷やさないよう気を付けてお過ごしください。
anjazz |  2009.10.22(木) 21:35 |  URL |  【コメント編集】

■こんにちは

高知でのレポートありがとうございました。

内容も詳しく、とても参考になりました。

気になる頻便の事ですが、退院時、1年はかかると
言われましたが、やはりそうなのですね。

今月手術後半年が過ぎ、後半年で改善されるといいですが・・・・

まだ主人は、電車で出かけるのを躊躇しています。

これから寒い季節、冷えに注意し
インフエンザも気を付けて
冬を過ごし、体調を整えていきたいと思っています。

来週から寒くなりそうですので
風邪には気を付けて下さいね。

らん |  2009.10.27(火) 11:32 |  URL |  【コメント編集】

■re:こんにちは

こんばんは,らんさん。


私は田舎なので,電車に乗る機会もないので
拘束される移動がない点楽ですけど
電車生活であったなら,私の職場復帰はもう少し後になっただろうと思います。

私は言われるように,1年が大きな曲がり角だったように思います。
職場復帰したのもちょうど1年位してですからね。
ご主人さんも,まだまだ,良くなっていくから大丈夫ですよ,慌てなくて。

これからの季節,風邪には気を付けていきましょう。
anjazz |  2009.10.27(火) 20:09 |  URL |  【コメント編集】

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